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長浜市の記事一覧

  • 2013年7月28日

    留学生の演じる冨田人形 まち・文化

     昼下がり、長浜市富田町の「冨田(とんだ)人形会館」を訪ねた。玄関にはずらりと靴が並んでいて、田んぼからの風が吹き込む畳敷きの広い部屋では、留学生たちが気持ちよさそうに昼寝をしていた。彼らはこの夏、人形浄瑠璃「冨田人形」を学びにアメリカやイギリスからやってきた大学生たちなのだ。  冨田人形は約180年の歴史を持つ... 続きを読む

  • 2013年7月26日

    波うさぎを求めて まち・文化

    近江八幡市宮内町 日牟禮八幡宮 日牟禮八幡宮の波うさぎ  若林純さんに会った。『寺社の装飾彫刻』(日貿出版社)の著者であり、自ら彫刻を撮影するカメラマンである。  僕は淡海の「竹生島紋様(波うさぎ)」コレクターだから寺社の彫刻は数多く見てきたと思っていたが、波うさぎ以外のことはあまり記憶に残って... 続きを読む

  • 2013年7月24日

    農家の娘が届ける大地と湖の恵 お店
    filles de la ferme

     長浜駅から北國街道を南へ歩いておよそ10分。閑静な街並みの中に、古い町屋を改装したフレンチレストラン「filles de la ferme(フィーユ・ドゥ・ラ・フェルム)」がある。店内は元の建物の良さを残しつつ、木目の美しい木材で改装されており、随所に季節の花が生けられている。窓の向こうには懐かしい香りのする庭... 続きを読む

  • 2013年7月19日

    お客さんと一緒に想いを馳せる味 お店

     国道8号線、木之本インターから賤ヶ岳トンネルへ向かう途中の左手の田んぼの一角に、ひときわ目を引く紺色の建物がある。一見すると何かの倉庫か事務所のように見えるが、屋根の上には「ラーメン想味亭」という看板が掲げられている。そう、ここはれっきとしたラーメン店なのである。  店長の 続きを読む

  • 2013年7月5日

    渾身の煮干ソバ お店
    煮干中華ソバ 麺屋ぶらいじ

     「麺屋ぶらいじ」は、長浜駅前通りから長浜楽市のほうに少し入ったところにあるラーメン店だ。  昨年の5月にオープンした。近くを通る度に気になっていて、もう随分と経つように思っていたけれど1年と聞いて意外だった。そのくらいとにかく気になっていたお店なのだ。  店主の森田豊和さんは、もともと大工だったと聞いてさらに驚... 続きを読む

  • 2013年7月1日

    大人も夢中になる体感型ミュージアム まち・文化
    ヤンマーミュージアム

     JR長浜駅から南東に徒歩約10分、緑がいっぱいの大きな建物がヤンマー株式会社が創業100周年を記念して開館した「ヤンマーミュージアム」だ。ヤンマーグループは「都市・大地・海洋という3つの事業フィールドで自然と共生し、食料生産とエネルギー変換のイノベーションに挑戦する」という企業コンセプトを持つ。ヤンマーミュージ... 続きを読む

  • 2013年6月10日

    とんてんかんと響く鍛冶屋町へ まち・文化

     長浜市鍛冶屋町。約840年前から鍛冶職人が暮らし、武具の生産や野鍛冶で栄えた歴史を持つ集落である。明治期には100軒以上が野鍛冶をしていたというが次第にその数は減り、昭和38年頃には姿を消したという。  その鍛冶屋町で今月22日と23日の両日、地元のまちづくり委員会が企画した「とんてんかん in 鍛冶屋」という... 続きを読む

  • 2013年5月20日

    ケヤキの老木と朱雀池 まち・文化

     十年以上昔、余呉町の菅山寺は大好きな場所で、年に何度か訪れ、ケヤキの老木に惚れ惚れし、朱雀池に魅せられ軽々と山のなかで遊んでいた。久しぶりに朱雀池が見たいと思った。  案内の表示も新しく山の中は随分整備されて様子は記憶とは少し違っていた。空は青く緑の芽生え始めた山には春がまだ同居し、温かい日差しが嬉しかった。木... 続きを読む

  • 2013年4月24日

    目的地は杉野隧道 1 まち・文化
    長浜・南浜港の石積み

     人の都合でつくられ、都合で取り壊されたり放置されたりする近代化遺産が気に入っている。幕末・明治維新から第二次世界大戦終結までという近代を物語る構造物である。僕は構造物だけでなく、そのモノから近代の様子を知ることができれば、紙でも石でも何でも近代化遺産だと思っている。そして僕らがそれと気づかなければ... 続きを読む

  • 2013年3月18日

    風光随一、隧道を抜けて春の絶景を! まち・文化

    湖北隧道(八田部側)。隧道を抜ければ奥琵琶湖の絶景が広がる。 湖北隧道(月出側)。右から「湖北隧道」 湖北隧道(八田部側)。左から「風光随一」  インターネットを見ていたら『約18.8kmのドライブウェイに樹齢20年から25年の桜(ソメイヨシノ、八重桜等)が約4000本咲き乱れます』奥琵... 続きを読む

  • 2013年3月4日

    石窯と薪で作る湖北の特製パン お店

     長浜駅近く、曳山博物館や金屋公園のある長浜大手門通り商店街は、一年を通じて観光客が集まる地域だ。商店街の店には、遠くから長浜に足を運んだ人々と、地元の買い物客が混在している。そんな商店街に、いつもパンを焼くいい匂いをただよわせる店がある。魅惑の香りで人々を引き寄せているのは、商店街の一角にある「手作りパン工房い... 続きを読む

  • 2013年2月1日

    妖怪と波うさぎ! まち・文化
    長浜・平方天満宮

     過日、『長浜み〜な』編集長の小西光代さんにお会いしたとき「知ってると思いますが、大仏さんの近くに、波うさぎがありました」という話を聞いた。「大仏さん」は長浜びわこ大仏、「近くに」は平方天満宮、「波うさぎ」は、僕がずっと探し求めている竹生島文様のことだ。僕は知らなかった……。ところがである。既に、平方... 続きを読む

  • 2013年1月30日
    No Image

    湖北の地で黒田官兵衛を思う その弐
    黒田氏発祥の地・木之本町黒田 まち・文化

     2014年に放映される大河ドラマの主人公、黒田官兵衛。彼に連なる黒田氏の出自がどこかには諸説あり、議論の種になっている。しかし近世福岡藩主となった黒田氏の子孫が認めたのが、近江国伊香郡黒田村(長浜市木之本町黒田)なのだ。  黒田郷のほぼ中央に建つ集会所の左隣が黒田氏旧縁之地もしくは、黒田家始祖御廟所とでもいう場所にあ... 続きを読む

  • 2013年1月25日

    鉄作家×鍛冶屋のまち ひと
    鉄作家 山田大輔さん

    鉄作家の山田大輔さん  「人生の第二章がここで始まったみたいです」。鉄作家である山田大輔さんが昨年秋、長浜市鍛冶屋町に移住し湖北で新たな風を起こそうとしている。  鍛冶屋町は名前の通り鍛冶職人が多く暮らした土地である。その歴史は古く、秀吉の時代には武具の生産で活躍し、その後は農鍛冶へと形態を変えながら技術を継... 続きを読む

  • 2013年1月18日

    湖北の地で黒田官兵衛を思う (その壱) まち・文化

    長浜城歴史博物館 再興天守  「来年の事を言えば鬼が笑う」などというが、この新年に早くも来年の話だ。来年、2014年のNHK大河ドラマが『軍師 官兵衛』に決定した。文字通り、豊臣秀吉の参謀として知られる黒田官兵衛(黒田孝高・黒田如水)が主人公のドラマである。主演はV6の岡田准一さんだという以外まだ情報は出てい... 続きを読む

  • 2012年11月30日

    全国初!「道の駅」プロデュース
    10000人でつくる、湖鳥(MIZU-DORI)写真集 まち・文化

    田邉理人さん  水鳥が琵琶湖へ飛来する季節がやってきた。この季節は三脚を据えコハクチョウたちを待つカメラマンの姿をあちこちで見かける。実は今年、水鳥写真の面白いプロジェクトが湖北で動きはじめた。長浜市湖北町の「道の駅」湖北みずどりステーションが、全国で初めて「道の駅」プロデュースの写真集を作るのだ。 ... 続きを読む

  • 2012年11月28日

    桜の名所からモミジの山へ まち・文化

     木之本小唄は「春は田上の桜の盛り どこを向いても人の波」という一節ではじまる。17番まであるというこの唄は、春祭りなど木之本の人たちの宴の場では必ず歌われたそうである。  ここで「田上(たがみ)」と歌われているのは、木之本地蔵尊の少し北に位置する田上山だ。賤ヶ岳の戦いにおいて豊臣秀吉が築いたという田... 続きを読む